自動車を利用していて後ろから追突されることがあるかもしれません。自分の車だけでなくタクシーに乗っているときもあるので、誰でも受ける可能性がある事故です。後ろからの衝突の激しさによっては体に大きな衝撃が加わり、その時に発症してしまうものとしてむち打ち症があります。シートベルトをしていると後ろから衝突を受けても体を押さえつけてくれているので外傷は受けにくくなります。ただ固定されていない首などに異常が残ってしまいます。後ろからの衝突などでけがをしたときにはまずは整形外科などでレントゲンを撮ってもらって外科的な治療を行っていきますが、骨折などでないため比較的早く治療は終わります。ただ治療が終わったからと言って痛みが取れるわけではなく、場合によってはそれ以降痛みと付き合わないといけないときもあるようです。そこで受けるのを考えたいのが鍼灸治療です。治療院によっては整骨治療と一緒に行っているところもあり、整骨治療の後に勧められる時もあります。鍼灸治療は体にあるツボに対して鍼や灸で刺激を与える治療で、東洋医学の一つとされます。東洋医学と言っても日本や中国などでのみ行われているのではなく、世界的に知られている治療方法の一つです。なぜむち打ち症にいいかですが、外科的な痛みの原因がツボの刺激によって軽減したりなくなったりするためです。痛みが発生するのは外傷があるときや神経に異常があるときですが、レントゲンなどでもわからない以上に関しては外科的な治療は行えません。鍼や灸は見えない痛みの原因に対して作用できるときがあり、刺激を続けることで痛みが減らせるかもしれません。もちろんすべての人、すべての症状を改善できるわけではなく、痛みが消えるとしても一時的のこともあります。ただ何もせずに痛み続けるのを考えると何か治療方法を試したいと考えるでしょう。むち打ち症の治療においては保険適用されるケースになるでしょうから、治療費負担もそれほど気にならないかもしれません。
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